みんなで!どう解く?ワークショップレポート

2021年2月22日夕方。
「みんなで!どう解く?」のオンラインワークショップが開かれました。
参加したのは、抽選で選ばれた日本全国の小学3〜6年生の子どもたち24人。
そして、伊沢拓司率いる東大知識集団QuizKnock。
はたして、遠隔でのワークショップは成功するのか!?
子どもも大人も、ドキドキワクワクの当日の様子をお伝えします。

日本中とつながった
オンラインワークショップスタート!

「わ、伊沢くんがいる…!」「QuizKnockだ!」
自分のパソコンの画面に登場したQuizKnockの4人の姿に、興奮を隠せない子どもたち。

本日の司会者であり、「どう解く?」の著者でもある山﨑博司さんから、 ワークショップの説明がスタートしました。

「どう解く?には、正解がないよ。いろんな答えがあっていいんだ。大切なのはその違いを楽しむことだよ。」 山﨑さんの言葉やQuizKnockメンバーの元気な声がけで、リラックスしていく子どもたち。

このワークショップで子供たちが挑戦するのは、 「①答えのない問題を作ってみる」「②答えのない問題に答えてみる」の2つ。 子どもたちもワクワクした表情で、真剣に説明を聞いていました。

と、ここで特別ゲストのドナルドが登場!

いい雰囲気になってきたところで、グループワークへと進んでいくのでした。

いよいよ、答えのない問題づくりに挑戦!

ここからは、「かぞく」「えがお」「たべもの」「ともだち」の テーマに分かれてグループワークがスタート。

このレポートでは、「かぞく」チームの様子をご紹介します。

家族チームのメンバーは、QuizKnockの伊沢さん、ファシリテーター(司会進行)の山﨑さん、 グラフィックレコーダー(書記:以下グラレコ)のミヤコさん、 そして、北海道から広島までの3年〜6年生の6人の小学生たち。 みんな住んでいる場所も、学年もバラバラです。 果たしてどんな議論が繰り広げられるのでしょうか…?

まずは、チームでのルール確認から。 「楽しくやること。」「思ったこと、考えたことをどんどん発言すること。」「パス!もOK!」

学校とは少しちがう雰囲気に、子どもたちのワクワクが伝わってきます。

みんなの緊張をほぐすため、質問コーナーでは、子どもたちから伊沢さんへの質問も。 「小さいころ、勉強しなさいって言われましたか?」 「めっちゃ言われてたなぁ。廊下歩いている時は言わないで、って言ったくらい(笑)」 まるで友達のような掛け合いで、徐々に打ち解けてきました。

テーマカードを使って問いをつくる!

そしていよいよ、問いづくりがスタート! といっても、いきなり家族について問題をつくるのは至難の技。 そこで、家族に関する「テーマカード」を使います。 配れた中から、自分が話したいカードと選んだ理由を一人ずつ発表していきます。

「僕が選んだのは、家族の時間。家族の時間って、どういう時間だったっけ?」と、まずは伊沢さん。 「お、今『家族の時間って、どんなのだったっけ?』っていう問いが生まれたね」 と、ここで山﨑さんがサポート。

ある子は、「私は家族のかたちを選びました。昔と今で家族のかたちが変わってきていて、 これからはどんな家族のかたちが生まれるんだろう?と思ったから。」 またある子は、「選んだのは、兄弟姉妹カード。姉がいるけど、得意なことがばらばらだから。」 と、子どもたちからカードを選んだ理由が発表されていきます。

「あ、それ、いい問いになりそう!」と伊沢さんと山﨑さんのアシストで、 どんどん問いの元が作られていきました。

ここで一度、グラレコ・ミヤコさんの画面をチェック。 画面上にこれまでの子どもたちの発言がまとめられています。 「うん、いい感じ〜、いっぱい問いになりそうな言葉が出てきたね!」

ここからは、いよいよ精度の高い問いをつくる作業へ…。

あらかじめ用意されていた「問いづくりヒントカード」を使い、問いを作っていきます。 大人でも難しいのに、大丈夫なのか…と見ている我々がヒヤヒヤしましたが、 みんな立派に問いを作り上げていました。

「どうして兄弟姉妹だとすぐ仲直りできるんだろう?」 「どうして同じ親から生まれた兄弟なのに得意不得意が別れるんだろう?」 伊沢さんを唸らせるいい問いがどんどん飛びだします。

ここで、再びグラレコ・ミヤコさん登場。 もう一度、みんなででてきた問いを見直していきました。

チームで代表の問いを選出!

家族チームを代表する問いを選んでいきます。 なぜなら、このあと他のチームに出題するからです。 選ぶ基準は「ひとつの答えではなく、いろいろな答えが考えられる問題!」 「意見が変わっても全然いいよ!」と伊沢くんの掛け声のもと、 みんなで自由に議論していきます。

そして、最後は多数決で家族チームでの代表の問いが決まりました。 その問いとは… 12月に発売のハッピーセットで発表されるため、ここではまだ秘密!

このあとワークショップは「②答えのない問題に答える」へと進んでいきます。

そして、答えのない問題にも挑戦

一度休憩を挟んだ後、 ここからは他のチームが考えた問いにみんなで議論していきます。 家族チームが考えるのは、QuizKnock山本くん率いる友だちチームの問い。

「友だちがたくさんいるのと、 親友がひとりいるのは どっちが大切なんだろう?」

うう…深い…難しい…。 大人も唸ってしまうこの問いに、子ども達はどう挑んでいくのでしょうか。

「いっぱいいろんな意見だしてね」「正解はないし、2つ以上もOKだよ!」 山﨑さんや伊沢さんのサポートも受けながら 子どもたちはそれぞれの意見を発表していきます。

「僕はどっちも大切だと思う。なぜなら、仲良くない友だちもいまから仲良くなればいいし、 いま仲良い友だちも、仲良くなった友だちも、全員で遊んだ方が楽しいから。」

「複数人でやるグループ学習とかのときは友達がたくさんいた方がいいけど、 何か困っているときに相談したりするときは、一番仲良い友達が1人いた方がいいから、 どっちもいたほうがいいんじゃないかな」

「ふたりとも意見は一緒だけど、ちょっと理由が違うんだね。」とここで山﨑さん。 確かに答えは同じでも、理由や意見は人それぞれです。

伊沢くんと意見を戦わせる子どもたち

ここで、伊沢さんの意見を聞いてみることに。 「僕は1人が大切かな。たくさんの人とはあんまり長い時間一緒にいられないけど、 1人だったら、長い時間一緒にいられるから相手のことよーく知れるし、優しくできるなって思って。」

すると、子どもたちからはこんな反対意見が。 「伊沢くんの意見には反対かも。1人と仲良くしてたら、他の人との関係が悪くなることがあるから。」 「1人の友達と仲良くしてると、学校とかの場合、転校しちゃうと悲しいなぁって。」

ここで伊沢さんから、 「友達ってなんのためにいるんだろう?遊ぶときにいればいいのかな? 心の中は友達に見せるもの?家族に見せるもの?友達ってなんなんだろう?」 と、またまた難しい問いがとび出します。

「間違っていたら、「それは違うよ」って間違えを正してくれたりするのが友達かなって。」 「一緒に成長していく仲間。間違っていたことを正してくれることで、自分も相手も成長していく。」

と、一通りみんなが答えた後で、伊沢さんが一言。

「ちょっと意見変わったかも。意見が変わるってめっちゃいいことだよね、意見が増えてるわけだしね。」 さらに山﨑さんからこんなコメントが。 「みんなと今日出会わなかったらさ、伊沢くんの考えは広がることなかったんだよね。」

なるほど、自分と違う意見を自分のものではないと排除するのではなくて 自分の意見の選択肢として取り入れていく。 それも大事だな、と大人も学べる議論なのでした。

そしてワークショップはクロージングへ

スタートから、約1時間半。 須貝くんの「えがお」チーム、こうちゃんの「たべもの」チーム、 山本くんの「ともだち」チームのみんなも全体のルームに集合です。 深い議論の後でも、みんな生き生きとした表情。

「一人じゃぜったい思いつかないことが、みんなと考えて出てきて本当に嬉しかった!」と須貝さん。 「みんなの意見を聞くことで、自分の意見が変わっていくのがおもしろかったな」と、山本さん。 QuizKnockのメンバーからの感想につづき、

「Quizknockのメンバーと、みんなと議論ができてすごく楽しかった。」 「学校ではあんまり発言しないけど、今日は自分の意見が言えて自信がついた。」 「いろんな人と話せて視野が広がりました!」 子どもたちからも、いろんな感想がとびだします。

ここで、再びドナルドが登場。 「みんな、初めての相手と大人とこんなに話せるのは素晴らしいよ! また今日みたいなことがあった時は、じっくり考えて、みんなと話し合いをしてね〜!」

最初から最後まで、自分の意見を言ったり、他のチームメンバーの意見に耳を傾けたり... 大人顔負けの集中力でワークショップに参加していた子どもたち。 終わった後、なんだかみんなの顔が誇らしげに見えました。

「みんなありがとう〜!また会おう!」

こうして最初のドキドキは嘘のように、 「みんなで!どう解く?」ワークショップ大満足で、幕を閉じたのでした。

子どもたちの感想

  • ぼくは、せまい世界で、考えていたけれど、この学習で広い世界で考えられた。
  • 自分と違う意見でも、理由を聞くとなるほど、と思えることがありました。 学校の道徳でも自信をもって自分の考えを言ってみようかなという気持ちになれました。
  • いろいろな人の考えを聞いて、そこからまた新たな考えが生まれました。 すごく深いところまで勉強ができて嬉しかったです。
  • 私ひとりでは考えられないようなみんなの考えがきけて、 みんなで話し合って自分なりの答えを出すことは大切なんだなぁ!と思いました。 これからもこういう考え方もあるんだ!というはっけんを見つけていきたいです。

親御さんの感想

  • コロナの1年を過ごして、学校だけが教育や人との交流の場ではないと親子共々気づかされたました。
  • このワークショップに参加し、息子が積極的に考え、意見を言ってみようと前向きになれたようで嬉しい。また私自身も、図らず息子に対して自分の考えを押し付けていたのではと気がつくきっかけになった。
  • 普段道徳に苦手意識を感じている息子が、他の人の意見を聞いて考えたり、「この意見が好き」と表現することができていた。生活の中でも子どもの考えを聞いてみようと思えた。
  • 子どもが自分の意見を恐れずに話せていて、色々な立場からの意見を聞けて考えて、一回り成長したように感じた。

ワークショップ概要

開催日程
2/22(月) 17:00〜19:20の2時間20分
内容
「かぞく / えがお / たべもの / ともだち」のテーマで、4チームに分かれてみんなで「問い」をつくります。その後、他のチームの作った「問い」の答えをみんなで考えました。
お子さん参加人数
小学校3〜6年生 24名(6名x4チーム)
開催場所
ご自宅などからオンラインでのご参加。

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