SMILE_vol.426
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大きな一歩葉と優しい笑顔。「自分のつくった商品が、お客様の笑顔につながっている」。そんな当たり前のことが、どうしようもなくうれしかった。もっと近くでお客様の笑顔を見たい。厨房からお客様の様子を垣間見る中で、想いは少しずつ募っていった。竹垣内さんが接客に挑戦したのは、マクドナルドで働き始めて約3年が経った頃。店長たちから勧められ挑戦したマネージャーへのタイトルアップがきっかけだ。「店舗全体をリードする存在に自分がなれるかは分からないけれど、やってみないと始まらない。それに、みんながいるならきっと大丈夫」。いつも支えて    くれる仲間の温かさを知っているからこそ、大きな一歩を踏み出せた。初めてお客様の前に立った日はとても緊張したと語る竹垣内さん。しかし、先輩たちを手本に毎日少しずつ接客のいろはを学び、自分なりにも考える中で、次第にお客様に喜んでいただける接客ができるように。お褒めの言葉をいただく機会も増え、接客の楽しさに魅了されていった。そして、専門学校卒業を機に卒店した後は接客の道を極めるためにホテル業界へ飛び込んだ。彼女が再びマクドナルドで働き始めたのはそれから約8年後、当時ともに働いていたマネージャーに声をかけられたことがきっかけだ。現在、家では一児の母として、店舗では顔を届けている。退店されるお客様のために扉を開ける、お子様と目を合わせて話す、商品を車までお届けする……お客様の数だけある〝笑顔をお届けする方法〟を考え、行動できるから、マクドナルドの仕事は楽しいのだと竹垣内さんは語る。けれど、まだ自分の接客に自信はもてないという。だからこそ、道ですれ違う人を見て「もしこの方が来店されたらどんな接客ができるのか」とシミュレーションをするし、シフト後には今でも1人でGELとして、周囲のみんなに笑彼女だからできること反省会を行う。「自分をもっと褒めてあげて」とみんなに言われても、決して現状に満足せず、もっと先へと歩みを止めないのだ。それこそが彼女の誰にも負けない強み。そんな竹垣内さんだからこそ、きっと誰よりも多くのお客様を笑顔にできる。右は高校時代と社会人になっての2回とも面接を担当したマネージャーの林さん。25SMILE 2025 vol.426

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