SMILE_vol.426
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マクドナルドの〝本番〟は、いつだって店舗う。また、チームスポーツに夢中になる過程で、日本のマンガ、とりわけ『キャプテン翼』や『スラムダンク』にどっぷりハマった。それは日本という国を大好きになるきっかけでもあったが、トーマスさんの心をより強く掴んだのは「最も優れた選手がいるチームが、必ずしも最も強いチームではない」ということだった。「そうか。お互いの力を生かし、高め合うチームが真に強いチームなんだ!」。この学びは、今もトーマスさんの心の深いところに息づいている。自分もまた「チームの一員」。その思いが、ファミリーへの敬意と配慮となって現れている。チームワークを大切にするトー   を理解することは、チームの一員とマスさんゆえ、15年前にマクドナルドの門を叩いた頃は、一つの悩みに直面した。オペレーションの経験がないことだ。トーマスさんにとって、店舗オペレーションを理解すること、そして何より、店舗のマネージャーやクルーたちが日々何を大切に、何をやりがいに働いているかして真っ先にすべきことだった。これまでトーマスさんは6つの国・地域で7つのポジションを経験してきたが、だからこそどの地域でもきたという。「店舗が日々直面している課題をちゃんと理解する。また、マネージャーやクルーの皆さんの仕事ぶりをこの目でしっかり確かめ、感謝の気持ちをお届けする。シンプルですが、この2点をずっと心掛けてきました。なぜならマクドナルドというチームの〝本番〟はいつでも店舗で行われるからです。店舗を知って初めてこのチームの一員になれると考えてきました」。一方で、一度問題を把握できれば、そのための施策を考え実行に移すのはトーマスさんの得意領域だ。前職の経営コンサルタント時代には、数多くの企業の経営戦略立案や組Go! GEMBAを大切にして織変革に伴走してきた。マクドナルドビジネスへの理解が深まるにつれ、有効な施策をスピーディーに打ち出せるようになり、各国・地域の熟練のオーナーオペレーターの皆さんとも、深い信頼関係を築けるようになった。それはトーマスさんにとって、「自分も本当のチームの一員になれた」という自信になった。コンサルタント時代に培った決断力や問題解決力、世界のマクドナルドで学んできたハンバーガービジネ最 日本でもGo! GEMBAを大切にしている(埼大通り店の皆さんと)41SMILE 2025 vol.426

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