SMILE_vol.426
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勇気を出して厨房から笑顔を※ トレーニングツールは、日本語、英語、中国語、ポルトガル語、ミャンマー語、ネパール語、ベトナム語、ロシア語の8ヵ国語で展開。8    店舗の仲間とも気軽に声をかけ合えるくらい心の距離が近くなっていた。前向きな姿勢は語学力向上にも効果を発揮し、今ではシフト中は仲間と日本語でコミュニケーションが取れるスザンさんとニスチャルさん。クルーとしても大きく成長し、店舗運営を厨房から支えている。スザンさんは、数あるポジションの中でも特にポテトパーソンが得意。その優秀さは店舗の誰もが認めるほどだ。目にも止まらぬ早さで美しくポテトをバギングできるのは、憧れの先輩の仕事をよく観察し、一つひとつポイントを教わりながら一生懸命練習し続けた賜物だ。ねばり強さと向上心を生かし「もっと早くきれいに」を合言葉にさらなるスキルアップを目指し続けている。ニスチャルさんは、言葉の壁がある大変さを知っているからこそ、いろいろな国の仲間たちの支えにな 「働かせてください!」。2024年の春、早朝の1号線池上店にスザンさんとニスチャルさんは突然やって来た。日本文化に興味を持ち、語学を学ぶために日本へ留学した2人。「マクドナルドで働けば日本語が上達する」と語学学校の先輩に勧められ、勇気を振り絞って直接店舗を訪ねたのだった。当時はほとんど日本語が話せなかったが、面接では持ち前の笑顔と翻訳アプリで働きたい想いを伝え、無事厨房で働けることに。しかし、うれしい反面心のどこかで、仕事ができるのか、店舗に馴染めるのか、不安も感じていた。コミュニケーションはジェスチャーや簡単な単語を組み合わせ、仕事はトレーニングツール※の活用や仲間の働く姿を目で見て覚えた。もちろん簡単ではなかったが、仕事を一つ覚えるたび仲間が褒めてくれるので、楽しいと感じることの方が多かったという。「すごい」「できたね!」と言われるたびに次へ次へと挑戦し続け、気づけば不安な気持ちは吹き飛んでいた。そして、インクルージョン1号線池上店(東京都) クルータマン スザンさんネパール出身。日本のアニメに興味を持ったことを機に、2024年の春に語学留学で日本へ。語学学校の先輩の勧めもありマクドナルドで働くことを決めた。粘り強さや向上心を強みに努力を重ね、現在ではピークの時間帯も安心して任せられる厨房に欠かせない存在。SMILE 2025 vol.426Inclusionも、乗り越えられる

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