沖縄県赤十字血液センターへ「献血サンクスカード」を贈呈
地域貢献活動の一つとして、沖縄県のマクドナルドでは2020年から献血活動への協力に取り組んでいます。8月1日には沖縄県赤十字血液センターで「献血サンクスカード」の贈呈式が行われ、8月12日からは店舗駐車場での献血バスを用いた献血活動がスタートしました。
献血活動に携わる皆さんに、活動のきっかけや大切にしている想いを伺いました。
旗振り役として、2年前から献血活動の認知拡大や献血者増加のために尽力する日本マクドナルド フランチャイジー 有限会社レキオスフーズの喜納オーナー。献血活動推進に協力したいと考えたきっかけは「新型コロナウイルスの流行」と「献血者減少による血液不足」だという。
「いつも支えてくださっている地域の皆さまに恩返しをしたい。そんな想いから、少年野球チームの壮行会を開くなど、会社だけではなく店舗単位で行う地域貢献活動を重要視し、積極的に行ってきました。しかし新型コロナウイルスの流行によりこれまでと同じ様式や規模での実施が厳しくなり、改めて私たちに何ができ、何を求められているのかを考えました。そこで着目したのが『献血活動への協力』です。コロナ禍による集団献血の機会や献血ルーム来場者の減少により血液は常に不足しています。かつてマクドナルドが献血協力していたことや、沖縄県の交通安全協会様とともに『飲酒運転撲滅キャンペーン』を行った経験から、何か役に立てることがあるのではと考えました」。
初年度となる2020年には、喜納オーナーの持つ7店舗のうち駐車場にスペースを確保できる2店舗で献血バスを用いた献血活動を実施。献血後アンケートに回答いただいた皆さんにはマクドナルドの商品と交換できる「献血サンクスカード」を贈呈した。また翌年の2021年には日本マクドナルドの直営店舗と沖縄県内のフランチャイジーが協力し、献血キャラバンとして離島を含めた沖縄全土に献血活動の輪が拡大。3年目となる今年も、取り組みは続いている。
「毎年沖縄県赤十字血液センターの皆さんと相談し、より良い実施方法を模索しています。
今回は8月と2023年1月の2回に分けての活動が決定したので、更に多くの方に献血をしていただけるように支援の輪を広げています。例えば、私たち以外にも沖縄青年会議所はじめ地域の団体や組織が献血活動への協力を申し出てくださるなど、取り組みが広がっています。今後も継続し、地域の課題解決に貢献していきたいです」。
今年の献血活動のトップバッターである糸満店の喜納 千明店長は、献血活動がクルーにとって、地域の皆さまのためにできることを考え、実行する機会になったと語る。「店舗でのご案内だけでなく、近隣の保育園や看護学校にお声掛けしてポスターを貼らせてもらおうという意見が出るなど、多くのクルーが主体的な行動をしてくれました。当日は、予想より多くの方に献血へご参加いただき、改めて地域貢献活動の大切さや、地域の皆さまとのつながりを感じることができました」。献血活動をきっかけに知り合った地域の皆さまとの新たな協業活動が生まれるなど、地域との絆がさらに深まったとも話す千明店長。糸満店を皮切りに、今年の献血キャラバンは昨年以上の盛り上げをみせている。地域の皆さまを想う行動がこれからも献血活動拡大に寄与するとともに、さまざまな場面で沖縄の皆さまに笑顔を届け続けていく。
「沖縄では老若男女問わず多くの方がマクドナルドに親しみを持っています。そんな身近な存在のマクドナルドさんにご協力いただくことは、献血活動の認知向上はもちろん献血に参加するきっかけになると思います」。贈呈式後のインタビューにて、沖縄県赤十字血液センター所長の百名さんは本活動に対する期待を寄せた。
「多くの方が『誰かのためになることをしたい』と思ってはいるものの、きっかけがなく足踏みしているのが現状です。そこで献血バスを利用した店舗での献血や『献血サンクスカード』のお渡しは、活動に触れ、足を踏み出す機会につながると思います。また幼い頃から活動を知っていれば、参加のハードルが低くなります。輸血は医療の根幹であり、最先端医療であっても血液の代用品はありません。そして輸血用血液はそのすべてを、皆さんからのボランティアで担っています。今後も引き続きご協力をいただき、安定した血液確保を目指していきたいです」
