STORY#048

ゲレンデに、笑顔も降り注いだ日

北海道の子供向けスキー教室に協賛し、ドナルドショーやDMH募金活動を実施

2023.3.13北海道

気温は氷点下をゆうに下回ったこの日。ゲレンデにはあたたかな一体感がありました。
2023年2月4日、日本マクドナルドのフランチャイズ法人、株式会社フォーモーションは、北海道余市郡赤井川村にあるスキー場「キロロスノーワールド」にて、スキー教室の企画・指導・運営を行う株式会社Snow Kitchenとともに「FUN Skiing for kids at KIRORO」を開催。地域の子供やそのご家族に向けたスキー教室に合わせ、病気と闘う子供とその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス(以下、ハウス)」の告知と募金活動、またイベント運営のサポートなどを行いました。
地域を思う気持ちが紡がれて生まれた北の国のスマイルストーリーを、ここにお届けします。

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イベントを主催した株式会社Snow kitchen 代表取締役 CEO 百瀬純平さん

大好きな雪の魅力を、子供たちに伝えたい

「北海道で生まれ、ずっと雪とスキーに慣れ親しんできました。競技者としてだけでなく、日本のスキー人口を増やしていくためにも、子供たちにもっと雪に触れる機会を届けたいのです」。今回のイベントを主催した株式会社Snow kitchenの代表であり、プロスキーヤーの百瀬純平さんは、開催の動機をそう語る。

百瀬さんはこれまでも、数々のスキー教室の企画運営を手掛けてきた。根底にあるのは「雪育」への想いだ。「この地域の子供たちは、みんな学校でスキー学習を受けています。それぐらい身近だからこそ、雪へのイメージが必ずしもポジティブじゃないんですよ。寒いし、移動は大変だし、雪かきもしなきゃならないですし……。でも、ゲレンデでのさまざまな活動や体験は、子供たちの心身の成長にもつながる“雪育”という考え方があります。私はこの考え方に強く共感しますし、何より自分が大好きな雪の魅力を伝えたいのです」。

そんな折、百瀬さんは社員から「道東の北見市でマクドナルドがスキーイベントを協賛していた」という情報を耳にする。主催していたのは、道東を中心に広く店舗を展開する日本マクドナルドのフランチャイジー株式会社フォーモーションの平澤秀樹オーナーだった。「雪育の活動は、地元企業の皆さんと一緒に、腰を据えてやっていきたいと考えていました。そこで共通の知人を介して平澤オーナーをご紹介いただき、今回のイベント実施に至ったのです」。

「お客様」「地域」「マクドナルド」「自社」の“四方よし”を

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(左)当日、ご家族を連れスキー教室にも参加した平澤オーナーと香代夫人
(右)北海道を拠点にする鳥居オーナー(左端)、片岡オーナー(左から2番目)、畠オーナー(右端)も応援に駆け付けた
(上)当日、ご家族を連れスキー教室にも参加した平澤オーナーと香代夫人
(下)北海道を拠点にする鳥居オーナー(左端)、片岡オーナー(左から2番目)、畠オーナー(右端)も応援に駆け付けた

百瀬さんからの打診を受け、平澤オーナーは二つ返事で協賛を決めたという。

平澤オーナーが同社を立ち上げたのは2006年のことだ。出身は本州だが、高校3年生の頃に旅行で訪れた北海道に魅了された。日本マクドナルドに入社後は「いつか、北海道でオーナーに」が夢だった。念願叶いこの地でオーナーとなったとき、近江商人の「三方よし」をヒントに、「お客様、地域社会、マクドナルド、従業員」の“四方よし”の想いを込めて「フォーモーション(4motion)」を社名とした。今では全17店舗の経営のみならず、スポーツイベントや病院での貢献活動、道立子ども総合医療・療育センター等に入院または通院している子供と付き添い家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ(以下さっぽろハウス)」の支援活動など、さまざまな地域貢献活動にも意欲的に取り組む。

「私たちは、地域に根を張る地元企業です。北海道は、寒いでしょう。厳しい自然環境だからこそ、お互いを思い合う助け合いの精神が人々の根底にあるように感じています。ふとしたきっかけから、人との会話が生まれ、つながりができる。そんなあたたかさが北海道の魅力の一つです。今回の百瀬さんとの出会いも、そんなつながりの一つ。マクドナルドとして、私たちにできることは真剣に取り組みたいと考え、お話をお受けしたのです」。

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地元の力になりたい

2月4日午前9時。百瀬さんの司会でスタートしたイベントには、100名を超える子供たちとそのご家族、イベント関係者を含めて150名以上もの方々が集まった。インストラクターは、百瀬さんの想いに賛同した約10名のプロスキーヤーで、中には元五輪日本代表選手も。初心者から上級者まで、多様なレベルの子供たちが思い思いに楽しめる構成だ。マクドナルドからはドナルドも参加。スキー板を装着し、ゲレンデを滑走する登場で会場を沸かすと、子供たちと一緒にスキーを楽しむほか、ランチを挟んだ午後の部では、音楽に合わせた準備体操で子供たちの心も体もあたためた。

イベントの裏では、多くの人がその円滑な運営を支えた。株式会社フォーモーションからは、札幌日生ビル・チカホ店と札幌アリア店のクルーが会場の設営やイベントの運営をサポート。さっぽろハウスからはハウスマネージャー、サブマネージャー、ボランティアスタッフの総勢6人が参加し、ハウスへの支援を呼びかけた。また、同じくさっぽろハウスを支援する北海道に根を下ろすフランチャイジーとして、鳥居幸廣オーナー、畠勝彦オーナー、片岡和希オーナーも応援に駆け付けた。

マクドナルドにできること

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(左)ご家族でイベントに参加された田中ファミリー
(右)募金活動で積極的に声を掛けていたさっぽろハウスの宮内サブマネージャー
(上)ご家族でイベントに参加された田中ファミリー
(下)募金活動で積極的に声を掛けていたさっぽろハウスの宮内サブマネージャー

地域への想いが紡がれて生まれたこのイベント、参加者はどう感じたのだろうか。2人のお子様とともにご家族で参加した田中ファミリーは、笑顔でこう話す。「“地元”のスキー場でこれだけ豪華なインストラクターに教えてもらえて、ドナルドにも会えて。充実した一日でしたね。さっぽろハウスは、名前は知っていたのですが、今日初めてちゃんと知ることができました。微力かもしれませんが、私たちも応援していきたいです」。

たくさんの笑顔が生まれた会場の控え室で、平澤オーナーは一日を振り返った。「無事に開催できて良かったです。でもこうした活動は一過性のものではなく、3年、4年と地道に継続することが大切です。Snow kitchenさんをはじめ、地場の企業さんとのつながりをさらに太くしながら次につなげ、子供たちの成長、またさっぽろハウスへの支援の輪を広げていきたいです」。

苫小牧出身で、今は札幌で暮らすさっぽろハウスの宮内裕美サブマネージャーは、ハウスに入所して1年。今回の募金活動は初参加だったという。「私は医療従事者ではありません。でも、地元の子供たちの役に立ちたいという想いでこの仕事を選びました。今日のような機会を通じて、楽しみながら、ハウスに少しでも興味を持ってくださったら、嬉しいです」。

登場した店舗
さっぽろハウス
活動内容
DMHC
活動時期
2023年2月4日「FUN Skiing for kids at KIRORO」

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