STORY#106

ハウスへの想いは音に乗って。
「100万人のクラシックライブ」と共に届けたもの

2025.04.17愛媛県

POINT
  • ・日常に音楽があふれる社会を目指す活動「100万人のクラシックライブ」。一般財団法人100万人のクラシックライブと全国各地の主催者により、誰でも気軽に参加できるクラシック音楽のミニライブを開催している。
  • ・マクドナルドは、イオンモール、100万人のクラシックライブと共に「家族がつながる その想いを音楽で一つに」のコンセプトのもと、病気と向き合う子供とそのご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス(以下、ハウス)」の支援につながる「100万人のクラシックライブ」を全国で展開している。
  • ・日本マクドナルド(株)フランチャイジー 株式会社オールウェイズは、2023年よりイオンモール新居浜(愛媛県新居浜市)と連携し、公演を定期的に共催。公演内でハウス支援の呼びかけを行うことで、地域における認知が広がっている。

土曜日の昼下がり、イオンモール新居浜の吹き抜け広場はお客さんで賑わい、熱い眼差しがステージへと注がれていました。美しい音色を奏でる演奏家の背後には、「ドナルド・マクドナルド・ハウス支援」のメッセージが青く光っています。
2023年から始まった、イオンモール新居浜での「100万人のクラシックライブ」。その「つくり手」たちの想いをお届けします。

自然と心が動かされる。音楽にはそんな力があると信じています

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この日の公演を務めた演奏家の橋本 由羽さん(左)と沖本 みなみさん(右)

「病気の子どもたちのための施設といっても、なかなかイメージは湧きにくいと思います」

1曲の演奏が終わり、ピアノを弾く手を止めた橋本さんは、ハウスに初めて訪れた日のことを皆さんの前で語り始めました。

「張り詰めた空気が漂っているという想像に反して、ハウスはとても明るいあたたかな空間が広がっていました。利用されるご家族が自由に言葉を綴れるノートには様々な想いがあふれていて、普段は口にできない想いを共有できる場があることの大切さを実感しました」

バイオリニストの沖本さんも頷きます。2人はこれまでもハウスのチャリティーを冠した公演の舞台に立ってきました。「ハウスの存在を初めて知った」という声をもらうたび、地域の皆さまにとっての「きっかけ」になれたことを嬉しく思うと言います。

「音楽を通して、癒しのひと時を届けることは私たちにもできます。ハウスで演奏したり、その中で生まれた想いを音に乗せて皆さんへ届けたり。少しでも支援の輪が広がっていく手助けができればと思っています」

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広場は満員。2階からもお客様が顔を覗かせます
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公演では演奏曲の解説のほか、ハウスについて紹介する場面も

公演を楽しみにしてくださる地域の方々も増えてきています

そう語るのは (株)オールウェイズの福永 健次オーナー。イオンモール様と協力しながら、「100万人のクラシックライブ」を定期的に開催しています。

「地域の皆さまがクラシック音楽に身近に触れられる機会をつくりながら、同時にハウスを知ってもらう働きかけができれば、これほど魅力的な取り組みはないと考えました」

現在、四国地方にはハウスがありません。地域の皆さまはもちろん、クルーにとってもハウスとの間に隔たりがあるように感じていたと言います。

「ライブの開催日は、イオンモール新居浜のマクドナルドに募金ブースを設置しています。イオンモール新居浜店のクルーに限らず、店舗を超えてぜひ手伝いに来てねと呼びかけています。『自分たちの活動』という共通認識を持ってほしいので。活動を続ける中で、『青いマックの日』のディスプレイがどの店舗も年々にぎやかになっているなあ……と、意識の変化を感じています」

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(株)オールウェイズの福永 健次オーナー
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演奏後にはイオンモール新居浜店の越智 智也店長も登壇。ハウス支援を呼びかける
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演奏家によるハウスのご紹介に合わせて、ハウスのリーフレットをご案内
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公演内で配布したハウスのポップアップリーフレットに興味津々なお子さんも

※年に一度、全国のマクドナルドが一斉にハウスへの支援活動を行う日

想いが生んだ繋がりを、共に広げていけたら

「この取り組みはイオンモール様なくして実現できるものではありません」

そう福永オーナーが話すように、イオンモールではマクドナルドと連携したハウス支援につながる公演を、イオンモール新居浜をはじめ全国で展開いただいています。マクドナルドと各イオンモールの間を取り持つ、イオンモール(株)マーケティング部の南 知葉さんは、「想いを持って働いているイオンモールの仲間たちであれば、この活動に賛同しない者はいないと思った」と語ります。

「マクドナルドの想いを受け取り、各モールでどう体現していくのか、地域性などを考えながら公演をつくりあげています。それができるのは、日々の各モールとマクドナルドとの関係性があるからこそだと。お客様に何を持ち帰っていただけるのか、同じ方向を向いて考えながらつくる店舗体験の延長線に、こうした取り組みがあると感じます」

全国約70モールで100万人のクラシックライブを頻繁に開催しているイオンモール様。「ハウス支援というマクドナルドの想いと出会ったことで、新たな『想い』が私たちに生まれました。その想いが繋がりを生み、その繋がりがお客様へ、共に活動を広げる企業様へと――新たな繋がりを生む。この繋がりを、もっともっと広げていきたいですね」

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イオンモール(株) マーケティング部の南 知葉さん
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この日は30分の公演を2回実施。2回目も多くのお客様が集まった

こちらから届けていく。その姿勢を忘れずにいたいですね

「イオンモールには老若男女、多様なお客様がいらっしゃいます。音に誘われて足を止めてくださった方にも想いを届けることができる、そうした広がり方はイオンモールならではですよね」

そう話すのは、一般財団法人100万人のクラシックライブの西原 由理子さんです。

「公演では演奏家もハウスを紹介します。ハウスに見学へ行ったり、動画を見たりしながら、自分の言葉でお伝えできるようにしています。社会的に意義のある取り組みにつながっているという意識は、表現者としての深みや豊かさにつながってくるのではないでしょうか」

ハウスと心を通わせた演奏家が、そこで得た想いを音に乗せて皆さんへ届けることで伝わるものがあるのではないか。西原さんはそう考えます。

「私たちが目指すのは、音楽が人々の心に寄り添う社会です。100万人のクラシックライブは、演奏する人、場をつくる人、そして聴いてくださる人の共同作業で成り立つものですから、ぜひ多くの方に聴いていただけたら嬉しいですね」

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一般財団法人100万人のクラシックライブの西原 由理子さん
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ハウスの認知を地域に広げるべく、一緒になって案内してくださる西原さん
登場した人/会社
イオンモール株式会社
一般財団法人100万人のクラシックライブ
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 株式会社オールウェイズ
活動内容
DMHC
活動時期
2025年2月1日 イオンモール新居浜×マクドナルド「100万人のクラシックライブ」

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