自然と心が動かされる。音楽にはそんな力があると信じています

「病気の子どもたちのための施設といっても、なかなかイメージは湧きにくいと思います」
1曲の演奏が終わり、ピアノを弾く手を止めた橋本さんは、ハウスに初めて訪れた日のことを皆さんの前で語り始めました。
「張り詰めた空気が漂っているという想像に反して、ハウスはとても明るいあたたかな空間が広がっていました。利用されるご家族が自由に言葉を綴れるノートには様々な想いがあふれていて、普段は口にできない想いを共有できる場があることの大切さを実感しました」
バイオリニストの沖本さんも頷きます。2人はこれまでもハウスのチャリティーを冠した公演の舞台に立ってきました。「ハウスの存在を初めて知った」という声をもらうたび、地域の皆さまにとっての「きっかけ」になれたことを嬉しく思うと言います。
「音楽を通して、癒しのひと時を届けることは私たちにもできます。ハウスで演奏したり、その中で生まれた想いを音に乗せて皆さんへ届けたり。少しでも支援の輪が広がっていく手助けができればと思っています」

