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アセット 2

クォーターパウンダー

謎のバーガーとして話題騒然!?
米マクドナルドの“超肉厚”看板バーガー

マクドナルドの代表的な商品といえば、「ビッグマック」ですが、本国アメリカではこの「ビッグマック」と双璧をなすもう一つの顔として、「クォーターパウンダー」が高い人気を誇っています。
このバーガーは名前の通り、1/4パウンド(通常のビーフパティの約2.5倍)のビーフパティを主役にした商品。厚みのあるビーフパティを両面(グリル)から一気に焼き上げ、ビーフそのもののジューシーさとおいしさを閉じ込めています。アメリカでは1973年から販売されており、日本でも1978年に一度販売されました。そして改めて、2008年にレギュラー商品として販売が始まりました。2007年に販売した「メガマック」の成功を受け、さらに食べごたえのある商品を模索していたときに、注目したのが本国でも人気が高い「クォーターパウンダー」だったのです。

お客様の度肝を抜いた肉の厚さと販売戦略

当時の日本マクドナルドは、この商品の販売に全力を注ぎました。たとえば店舗においては1/4パウンドの厚みのあるビーフパティをしっかりと焼くことができるよう、約3,000店舗のグリルを最新のものに総入れ替え。さらに、ビーフパティをおいしく焼けるクルーを育てるために、大規模なトレーニングイベントも実施するなど、手間と時間をかけ、勝負に出たのです。
また、このビーフパティのおいしさを純粋に堪能してもらうため、大胆なプロモーションを行いました。なんと、マクドナルドのブランド名やブランドロゴを隠し、海外から上陸した謎のハンバーガーショップ“QUARTER POUNDER SHOP(クォーターパウンダーショップ)”という名前で、表参道と渋谷に期間限定店舗をオープン。赤と黒を基調にしたインパクトの強いデザインのショップで、なんとその入口の前にはスーツに身を包んだボディーガードらしき外国人の姿も。インターネットを中心にまたたく間に話題となり、多くのメディアにも取り上げられました。それによりショップの売上は、既存店の通常売上の約6割増を記録しました。
さらに全国のマクドナルド店舗でレギュラーメニューとして販売を展開した後にも、「ハンバーガーをナメているすべての人たちへ」など挑戦的なメッセージがプリントされたTシャツの配布や、店舗の一角にラジオ番組のセットを組み立て、そのおいしさを生で伝えるラジオの放送など、次々に大掛かりなプロモーションを続けました。こうして「クォーターパウンダー」は、食べごたえだけでなくマーケティングでもお客様に驚きを提供していきました。

肉厚ビーフへの想いは、今でもサムライの中に

日本での「クォーターパウンダー」の販売は2017年をもって終了しましたが、「クォーターパウンダー」を通して改めて皆さまにお伝えできた肉厚のビーフのおいしさや、“ビーフパティこそがマクドナルドの原点である”という考え方は、日本マクドナルドの中に今も脈々と受け継がれています。それが形となったレギュラー商品として、「グラン」シリーズ※1や2020年に期間限定販売し、大好評につき2021年にレギュラー化した「サムライマック」シリーズがあります。これらの商品には、厚みのある100%ビーフが使用されているのです。今日も私たちは、肉厚ビーフのジューシーさとボリューム満点のおいしさで、「ガッツリ食べたい」という皆さまの心と胃袋にお応えしています。
※1978年初登場。2008年再販。
※1:2017年4月販売開始。2021年4月販売終了。