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ビッグマック指数(1986年9月『エコノミスト』が提唱)

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世界100以上の国と地域で販売されているビッグマックが、世界の経済の動きを知るモノサシになっていることをご存知ですか。1986年にイギリスの経済専門誌『エコノミスト』が、経済指標の一つとして「ビッグマック指数」を考案しました。ビッグマックは作り方や材料、サイズが世界中どこでも同じなので、理論上はどの国でも販売価格も同じはず。でも実際には国によって価格にバラつきがあり、その差が生じているところから国ごとの経済事情が見えてくるのです。
たとえば2020年7月時点のビッグマック価格は、日本で390円、アメリカで5.71ドルでした。このとき2つの国の販売価格が同じだとした場合、1ドル=約68.3円となるはずですが、実際の為替レートは1ドル=約107円。アメリカで販売されているビッグマックの価格を日本円に換算すると…なんと約610.97円にもなります。日本では390円で売られているということから、日本円が過小評価されている、つまり2020年7月時点では円安ドル高だったということが分かります。この差を知ることで、今後は均衡が調整されて円高ドル安に向かうのではないかと予測することもできるのです。こんな経済予測が成り立つのも、ビッグマックが世界中で愛されており、どの国でも変わらないおいしさで提供されているからこそ。ワールドワイドなおいしさを頬張りながら、世界の国々の暮らしに思いを馳せてみてください。
※参考文献:『The Economist(エコノミスト)』2020年7月発表資料をもとに作成